第十六段:神楽こそ
原文 神楽こそなまめかしく、おもしろけれ。 大方、ものの音には、笛・篳篥。常に聞きたきは、琵琶・和琴。 現代語訳(適当です) 神楽は優美で、趣があるものだ。 大体、音として笛やひちりきが使われており、常に聞きたいのは琵琶...
原文 神楽こそなまめかしく、おもしろけれ。 大方、ものの音には、笛・篳篥。常に聞きたきは、琵琶・和琴。 現代語訳(適当です) 神楽は優美で、趣があるものだ。 大体、音として笛やひちりきが使われており、常に聞きたいのは琵琶...
原文 いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。そのわたり、ここかしこ見ありき、ゐなかびたる所、山里などは、いと目慣れぬことのみぞ多かる。都へたよりもとめて文やる、「そのことかのこと、便宜に。忘るな」など言...
原文 和歌こそ、なほをかしきものなれ。あやしのしづ・山がつのしわざも、いひ出でつればおもしろく、おそろしき猪のししも、「ふす猪の床」といへば、やさしくなりぬ。 この比の歌は、一ふしをかしく言ひかなへたりと見ゆるはあれど、...
原文 ひとり、燈のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞこよなう慰むわざなる。 文は文選のあはれなる巻々、白氏文集、老子のことば、南華の篇。この国の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなること多かり。 現代語...
ちょっと久々の投稿になってしまいました。 忙しいとなかなか、こういうものを書くことはできませんね。 こういうのは、まさに徒然草、徒然な時間があるから書けるというものです。 まぁ忙しいことは良いことなのですが、やっぱり徒然...
原文 神無月の比、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里にたづねる入る事侍りしに、遥かなる苔の細道をふみわけて、心細くすみなしたる庵あり。木の葉に埋もるる懸樋の雫ならでは、露おとなふものなし。閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる...
ようやく第十段まで来ました。 いつまでに書かないといけないというのは無いので、適度に徒然なるままに書いていきたいと思います。 原文 家居のつきづきしく、あらまほしこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ。 よき人の、のど...
今回も色欲についてです。 よほど兼好法師にとって、色欲は大敵だったと思われます。 原文 女は髪のめでたからんこそ、人の目立つべかめれ、人のほど心ばへなどは、もの言ひたるけはひにこそ、ものごしにも知らるれ。 ことにふれて、...
こんにちは、デスクワークラボの吉井良平です。 この段は、兼好法師に親近感を感じる段です。 原文 世の人の心惑はす事、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな。 匂ひなどは仮のものなるに、しばらく衣装に薫物すと知りながら、...
こんにちは、デスクワークラボの吉井良平です。 第七段は、うっすらと記憶が残っていて、懐かしい気分になりました。 原文 あだし野の露きゆる時なく、鳥部山の烟立ちさらでのみ住みはつる習ひならば、いかに、もののあはれもなからん...
こんにちは、デスクワークラボの吉井です。 徒然草はもっと実用的な文章が多かった記憶がありますが、最初は吉田兼好さんもエンジンがかかってなかったのでしょうか? 人生観に関する文章だと、仕事のブログで取り上げる必要性がないの...
こんにちは、デスクワークラボの吉井です。 徒然草も、やり始めると1日のルーチンになってきました。 1日を原文、1日を現代語訳、1日を感想に充てて1、2日予備日を設けると、大体5日で一つの段が終わる計算になります。 240...