初心者のためのExcel基本用語と画面の説明

こんにちは、デスクワークラボの吉井良平です。

パソコンのインストラクターをされている方から、このブログに関するコメントをいただきました。

一言で言うと「言葉が分かりにくい」ということで、まったくその通りだと思います。

「タブとリボンって?」

「セルって?どっちが行でどっちが列??」

など、慣れない言葉だと、最初は分かりにくいですよね~

なので、今回はエクセルに慣れていない方のために、エクセルで使う基本的な言葉をできるだけ分かりやすく紹介してみることにします。

基本用語を知らないと、適切な用語でググることができないので、割と大事です。基本をおろそかにせず、きちんと押さえておきましょう!

エクセルの画面

エクセルを立ち上げた状態

新しくエクセルを立ち上げたら、こんな感じになりますよね。

この画面は、Excel2013のバージョンですが、2010も2016もほとんど一緒です。(エクセル2016から、行の高さが変更になって、見やすくなっています)

この画面の中のものには、それぞれ名前がついていますので、紹介していきますね。

画面の上の方

クイックアクセスツールバー

クイックアクセスツールバー

画面の一番左上にある部分のことを、「クイックアクセスツールバー」といいます。

でも、そう呼ぶことはほとんどないので、「ふーん」ということで大丈夫です。

クイック(急いで)にアクセス(この場合は利用する、かな)できるので、クイックアクセスのツール(道具)バー(棒というか板というか)です。

完全に英語を一文字一文字訳しただけなので、分かりやすくなっているのかどうかは分かりません^^

無理やり日本語に訳してみると、「よく利用するボタンを置くところ」です。

よく見ると”上書き保存”のアイコン(≒ボタン)が、フロッピーディスクですね。

若い方はご存じないと思いますが、昔はこういうものをパソコン本体に出し入れして、ファイルを保存していたのです。

フロッピーディスク(ご参考)

このクイックアクセスツールバーの右側に、▼印がついていますが、ここからアイコンを追加することができます。よく使うコマンド(エクセルへの命令)のアイコンは、追加しておいた方が便利です。

(と言いながら、私は印刷プレビューぐらいしか追加していません)

なんだか、分かりやすい説明になっているのか?という気がしますが、次に行ってみましょう。

タイトルバー

タイトルバー

赤枠で囲ったあたりを、タイトルバーといいます。

これはエクセルだけじゃなくて、ワードでもパワーポイントでも、はたまたマックでも、タイトル(題名)が表示されているバーなので、タイトルバーです。

でも、普通の人はこれも覚えなくて大丈夫です。

良く使うボタン

一番右上の、「×マーク」でファイルを閉じることができます。これはよく使いますよね。

一つ置いて左の「_マーク」(アンダーバー)も、それなりに使います。エクセルの画面を隠すときに使います。

その間のマークは、ウインドウ(エクセルの表示画面)を大きくしたり、小さくしたりするときに使うボタンです。これもたまに使います。

タイトルバーの”Book1″と書いてあるあたりをダブルクリックしてみても、画面を大きくしたり小さくしたりすることができますよ。

また、その辺りをクリックしたままドラッグすると、エクセルの画面(ウインドウ)を移動させることができます。

タブとリボン

タブとリボン

ここからが本題です。

青枠で囲った部分がタブで、赤枠で囲った部分をリボンといいます。

タブというのは、英語で”つまみ”のことです。お酒のつまみではなくて・・・うーん、おやじギャグです。

缶ジュース、缶ビールで、開けるために引っ張る部分のことを、”プルタブ”っていいますよね。そんな感じで、出っ張っていてつまむことができるもののことを、タブといいます。

インターネットのブラウザーでも、タブっていいますよね。

リボンの方は、女の子が付けるリボンです。細長くて、リボンのようだからリボンといいます。(多分です)

タブごとにリボンが決まっていて、タブを切り替えることで表示させるリボンを変えていきます。

リボンの中のアイコンは、普通に「ボタン」といいます。

では、一つ一つのタブの紹介をしていきます。

(私が使っているパソコンはノートパソコンなので、デスクトップ型パソコンの方は、リボンの表示画面がちょっと違うと思います)

ホームタブ

ホームタブ

エクセルを立ち上げた最初は、このホームタブが選択された状態になっています。

書式(見え方)を変えたり、オートサム(集計)や並べ替え、検索など、よく使う機能が集まったタブです。

ホームは自宅、戻る場所という感じですよね。

まずはこのホームタブが表示されています。

挿入タブ

挿入タブ

挿入タブは、日本語なので分かりやすいですね。

ピボットテーブル、画像、図形、グラフ、テキストボックス、記号や特殊文字などを、「挿入」することができる機能が集まったタブです。

よく使います。

ページレイアウトタブ

ページレイアウトタブ

ページレイアウトタブは、主に印刷関係の機能が集まったタブです。

印刷するページをレイアウトする、という感じなので、分かりやすいと思います。

右側には、オブジェクト(図形や画像、グラフ)を操作する機能もあります。

数式タブ

数式タブ

数式タブは、その名の通り数式に関する機能が集まったタブです。

関数(かんすう)が、いろんな分類でボタンになっていますね。(私はほとんど使いませんが、どうでしょう)

関数とはなんぞやというと・・・

ある値を入れたら、別の値が出てくる式という感じです。

エクセルに慣れてきたら、名前の管理とかは使うことになるかもしれません。

データタブ

データタブ

エクセルをデータベースとする場合に使う機能が集まったタブです。

「並べ替え」「フィルター」「データの入力規則」は、よく使う機能です。

「グループ化」も意外に便利なので、使ったことない方は試してみてくださいね。

校閲タブ

校閲タブ

英語で表を作成される方は、スペルチェックなどを使うかもしれませんが、ほとんどの人はあまり使わないタブです。

シートの保護は、どうしても必要な時は使いますが。

表示タブ

表示タブ

画面の表示を変更するタブです。これも日本語なので分かりやすいですね。

ウインドウ(一つのファイルの画面)を整列させたり、ウインドウ枠の固定なんかは、よく使います。

その他のタブ

図形や画像をクリックしたら「書式タブ」が出てきて、図形や画像の設定が出来る機能が集まっています。(図形の整列、大きさの調整等で、よく使います)

グラフをクリックしたら「グラフタブ」が出てきて、グラフの設定が出来る機能が集まっています。(グラフ種類の変更等で、それなりに使います)

普段は出てこないタブですが、そういうものもある、ということを書いておきますね。

画面の中央部分

実際に作業をする部分です

画面中央の広いスペースが、実際にエクセルで作業をする部分です。

上の方

数式バーなど

ABCD~などの、列番号より上の部分です。

枠部分: アクティブになっているセルの番地が表示されています。(また後で説明しますが、選択している枠の番号です)

枠部分: 関数を挿入することができるボタンです。

枠部分: 「数式バー」といいます。

数式バーには、数式だけじゃなくて、選択しているセルの数字やら文字やら、何でもここに表示されます。

なので、数式バーという名前はまぎらわしいのですが、数式バーと呼ぶんだから仕方がないですね^^

選択中のセルの値が表示されているところ」と覚えてくださいね。

文字や関数の修正も、この数式バーに表示されている中身を変更しても修正できます。

中央部分

セルとは

編集部分

ここが一番重要です。

エクセルの入力する部分は、縦と横の線でマス目状に区切られていますよね。

この一つ一つのマス目のことを セル といいます。

このセルも英語で、「周囲を区切られた小さなもの」というような意味です。(Cell)

個室もCell、細胞も細胞壁に囲まれた小さなものなので Cell、ハチの巣の一つ一つの穴のことも Cell、刑務所の独房も Cell、なんでもセルです。

(*ちなみに、物を販売するセルは Sellなので、つづりが違います)

話は脱線しますが、この辺は日本語と英語で感覚が全然違うなぁ、と思います。日本語だと、生物と無生物ではあまり同じ言葉を使わないですもんね。

パソコンでよく使う「マウス」も、ネズミですよ。クリックしながらマウスを動かすことを「ドラッグ」といいますが、ドラッグは引きずるという意味です。パソコンを操作しながら、ネズミを引きずっているのです。

パソコン用語だけをとっても、日本と英語圏の文化の違いが感じられますよね。

えーっと話を戻しまして、このセルのうち、現在選択中のセルは、緑色の枠でくくられます。

この選択中のセルのことを、アクティブセル といいます。

アクティブ(活動している)セルということです。文字や数値を入力すると、このアクティブセルに入力されます。

日本語でも「○○さんはアクティブだから」とか言うので、セルという言葉さえ馴染めば、すんなり分かる表現じゃないでしょうか。

行とは

[su_row] [su_column size=”1/2″]
[/su_column] [su_column size=”1/2″] 下側に1,2,3,4,5~と、数字が大きくなるのがです。

試しに15行目を選択してみたら、この部分が15行目です。

いろいろ覚え方はあると思いますが、上下の関係があるのが行です。[/su_column] [/su_row]

列とは

列の説明

右側に、A,B,C,D,E~ と記号が変わっていくのが  です。

試しにF列を選択してみると、この部分がF列です。

画面上で、左右の関係があるのが列です。

セル番地とは

この行と列を組み合わせて、一つ一つのセルの位置を表現することができます。

一番左上は A1 (A列の1行目)になりますよね。そこが起点になって、右方向にいくつ、下方向にいくつ離れているかで、セルの場所を指定できます。

このA1とか、例えばB2とか、列と行を組み合わせた表現のことを「セル番地」といいます。言ってみれば、セルの住所ですね。

京都とか、札幌とか、碁盤の目状になった都市に住まれている方は、すんなりいく表現じゃないでしょうか?

関数を覚えるのに、このセル番地を知っておく必要があります。覚えておきましょう。

画面の下側部分

エクセル画面の下の方

い枠で囲っている部分は、「シート見出し」といいます。

シートは、日本語訳で「一枚の紙」ですよね。この辺は、日本語の感覚で納得できるんじゃないかと思います。

エクセルは、一枚一枚の紙に書いているという感じです。シート見出し(英語だとシートタブ)をクリックして、違うシートに移動することができます。

オレンジの枠で囲ってある部分は、ステータスバーといいます。

ステータスは、身分とか地位の意味で使われることもありますが、この場合は”状態”の意味です。選択している範囲の状態(合計や平均、データの個数)などが表示されます。

あまり意識していない人も多いですが、割と便利です。

参考記事:エクセルでの数の数え方

黄色の枠の部分は、表示画面を印刷する際のイメージに切り替えることができます。

紫色の枠の部分は、表示画面の倍率を変更することができます。

*表示倍率の変更に関しては、ここから変更するよりも Ctrlキー+マウスホイールで行なった方が便利です。ショートカットキーに関しては、「絶対に役立つショートカットキー15選」記事をご覧ください。

まとめ

今回は、ざっとエクセルの基本画面と、画面に表示されている部分の用語説明をしてみました。

元々が英語由来なので、英語のまま覚えた方が分かりやすいかもしれませんね(笑)

赤字で書いた用語については、エクセルを使っていくうえで必ず覚えておかないといけない用語です。この用語が分からなかったら、ググって調べてみても、そのサイトに書いてあることが分かりません・・・

慣れればそんなに難しくないので、ぜひ覚えていきましょう!

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