ITの全体像(一般向け:IT教習所2回目)

IT教習所の2回目は、「ITの全体像」です。

ITのことを理解していくために、まずは全体感をとらえておいた方が良いと思うので、ざっくりとした全体像を紹介します。

一般の社会人であれば、まずはこのぐらいをおさえておけば充分かと思います。細かいことは、必要があれば、おいおい覚えていくものです。

ITは二つの要素で構成されている

IT(Information Technology:情報に関する技術)は、おおまかには二つに分けることができます。

一つはハードウェアで、もう一つはソフトウェアです。

ハードウェア(ハード)は、目に見える形があるものです。パソコンだったりスマホだったり、実物があるもののことを、ハードウェアといいます。

ソフトウェア(ソフト)は、目に見える形がないものです。

例えば、普段使っているエクセルやワード等は、パソコンの中で動いてはいますが、「エクセル」「ワード」といった、物理的なモノがあるわけではありません。スマホでするゲームも、実態として存在するものではなく、スマホというハードの中で動いているものです。

大まかに、「ハードとソフトがある」と捉えておいてくださいね。

ハードウェアに関して

ハードウェアは、目に見える、手で触れることができるモノで、代表的なものはパソコンです。

パソコン・スマホ・タブレットなどの、計算機能・処理機能を持つ機械がまずあります。

処理結果を表示するためのディスプレイ、印刷をするためのプリンター等の、周辺機器もハードウェアです。

Wi-FiやLANといった通信ネットワークに関しては、ちょっとどうかな・・・と思うところもありますが、ルーター等目に見えるモノがありますので、とりあえずここではハードウェアに分類しておきましょう。

入力・演算・出力

情報の処理は、「入力」「演算」「出力」という流れになっています。

パソコンの場合は、

  • 入力:キーボードに1+1と入力する
  • 演算:パソコンが1+1を計算する
  • 出力:ディスプレイに、結果の2が表示される

という情報処理の流れです。

人間の情報処理に近いので、分かりやすいと思います。

目で見たり、耳で聞いたり、肌で触ったりして得た情報を、頭の中で解釈して、表情に表したり、言葉を発したりしている、と、人間も入力、演算、出力のプロセスを普段行っているのです。

「この機械が、どの処理を担当するか」という区分で、

  • 入力装置:キーボード、マウス、バーコードリーダー、カメラ、マイク等々
  • 演算装置:パソコン、スマホ(のCPU・・・演算装置)
  • 出力装置:ディスプレイ、スピーカー、プリンター等

という区分で分けることもできます。

パソコンは、基本的にはCPU(中央演算装置:Central Processing Units)の良しあしが、性能の差になります。

パソコンに関して詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでいただいたらと思います。

ソフトウェアに関して

ソフトウェアは目に見えないもの、パソコンの中に入っているプログラムのことです。

ソフトウェアは、大まかに分けると「OS」と「アプリケーションソフト」に分かれます。

OSは、Windowsであったり、Androidであったり、そのパソコンを動かすための基本的なソフトウェアです。

いろんなアプリケーションソフト(エクセルだったり、ワードだったり、インターネットのブラウザだったり、会計ソフトだったり、皆さんが業務をする際に使うソフト)は、OSがあって、はじめて動作します。

最近は、クラウドサービスも多く、通常のアプリケーションソフトウェアとは違って手元のパソコン上で動いているわけではないので、クラウドも別に分けて考えた方が良いかな、と思いますので、下記の図では一応別にしておきました。

(クラウドについては、どこかで説明したいとは思っています)

良く使われているものを使いましょう

この記事は、一般の人向けなので、ハードにしても、ソフトにしても、あまり細かくは知らなくて良いと思います。

「コアコンピタンス」という言葉があって、「会社の核となる競争上、優位となるもの」という意味です。

皆さんの会社のコアコンピタンスを考えていただくと、「商品が使いやすい」とか、「接客が良い」とか、「料理が美味しい」とか、「品ぞろえが豊富」とか、ITとは関係ないことが多いと思います。

(というか、この記事はIT関係以外の人向けの記事です)

ITは本業と直接関係ないので、出来るだけストレスが無い方が良いのです。

そういう意味では、普通の会社であれば、OSはマックではなくてウインドウズ一択になると思いますし、パソコンも上中下でいうと中ぐらいのランクのものを買っておけば大丈夫です。

ソフトウェアも、エクセルやワードといった、世の中でよく使われているツールに習熟していけば良くて、エクセルやワードが使えるようになったら、大体のITのことは分かるようになるはずです。

細かいことは良いので、大まかに

  • ITはハードとソフトに分かれる
  • ハードは目に見える、手に取ることができる実態があるもので、ソフトはパソコンの中で動く実態のないもの
  • ソフトは、OSとそれ以外に分かれる

ぐらいを、最初はおさえておきましょう。

今回は以上です。