こんにちは、デスクワークラボの吉井良平です。
今回は、覚えておいたら役に立つショートカットキーを、私なりに15個に厳選して紹介してみます。
ショートカットキー自体は100種類以上あるのですが、あまり使わないものを覚えても、脳の記憶領域のムダ・・・その分、何か他のことを覚えた方が良いというのが、私の意見です。
「なるべくマウスは使わないよう、キーボードだけで作業ができるように」とか書いてあるエクセル本やサイトもありますが、そんなたくさんショートカットキーを覚えるよりも、マクロを使えるようになった方が良いと思います。
まぁこの辺りは、どんなお仕事をしているかによりますので、ご自分のお仕事に合わせたスタイルを作っていただければと思います。
それはさておき、私の経験上、良く使って、なおかつ便利だと感じているショートカットキーを、厳選して紹介していきますね。
ショートカットキーとは?
普通はマウスを使ってする操作を、キーボードを使って操作するためのキーのことです。
キーボードからマウスに持ち替えて、マウスを動かしてカチカチやって・・・ということが無くなるので、パソコンでの作業が早くなります。
あと、右の人差し指の疲労が軽減します(^^)
1回1回の作業時間の短縮はわずかですけど、チリも積もれば山となる、というヤツですね。
まさに「小さなことからコツコツと」です!
具体的には、ショートカットキーのほとんどは、「Ctrlキー」(コントロールキー)を使います。
左手の小指でコントロールキーを押しながら、もう一つのキーを押します。
コントロールキーと一緒に、Shiftキー(シフト)、Fnキー(ファンクション)を押すこともあります。
たまに、Fnキーが一番左下にあるキーボードもありますが、やっぱり使い勝手からしたら、コントロールキーが一番左下にあるキーボードの方が使いやすいです。(慣れもありますケド)
短縮時間順にランキング形式で紹介!
では、実際にショートカットキーを紹介していきます。
今回は、作業の短縮時間を計測してみましたので、短縮時間順にランキング形式にしています!
もちろん、作業環境やファイルの種類によって短縮時間は変わってきますが、一応の参考にはなると思います。
短縮効果の検証をする動画を作っていますが、動画を見るのが面倒な方は飛ばしてくださいね^^
番外: Tabキー (セルの横移動)
これはショートカットとは少し違いますが、案外使ってない人も多いので、まず最初に取り上げてみます。
通常、エクセルだと Enterキーを押すと、セルの選択は下側に移動しますよね。
これを、右側に動かすのが Tabキーです。
矢印ボタンの → を押しても同じことなんですが、矢印ボタンは「ホームポジション」(通常、キーボードに手を置く位置。F と J のキーには、ここに人差し指を置くという、ちょっとした突起がありますよね)から位置が離れているので、ホームポジションから指が離れてしまいます。
エンターキーを押したら、右のセルに移動するような設定もできるんですけど、あまり一般的じゃないので、Tabキーを使う方が良いと思います。
エクセルではTabキーはそんなに使いませんが、インターネットの入力フォームに入力する時には、よく使います。次の入力欄に移動してくれるので、とても楽ちんです。
習慣として Tabキーを使うようにしておいた方が良いことがあるので、取り上げてみますね。
14位 元に戻す 「 Ctrl + Z 」 (短縮時間 0.4秒)
元に戻すキーは、「Ctrl + Z」 です。
あっ、ちょっと間違えた、という場合には、便利な機能ですよね。実際に良く使います。
作業短縮効果は小さいのですが、良く使うので覚えておいた方が良いです。CtrlキーとZキーもすごく近いので、使いやすいですし。
また、「元に戻る」ボタンが無いソフトでも、Ctrl + Z で元に戻ったりすることもあります。例えば、このブログを書いているワードプレスというソフトでも Ctrl + Z で元に戻ります。
エクセル以外にも使えるショートカットです。
13位 印刷プレビュー 「 Ctrl + P 」 (短縮時間 0.8秒)
印刷プレビューを出すショートカットは、「 Ctrl + P 」です。
印刷(Print)のPなので覚えやすいですね。
短縮時間はそんなに大きくないのですが、表を印刷する前に何回かプレビュー画面で確認したりする場合に便利です。
12位 連続するセルの移動 「 Ctrl + 方向キー」 (短縮時間0.7秒)
11位 連続するセル範囲の選択 「 Ctrl + Shift + 方向キー」 (短縮時間0.8秒)
この2つはセットです。
データが連続しているセルが続く場合は、Ctrlキーに、方向キーを組み合わせることで移動できます。
これに Shiftキーを組み合わせると、連続する範囲を選択できます。
一番よく使うのは、表に罫線を引く場合です。
あと、集計欄がない表で、合計などを右下のバーで確認する際にも良く使います。(これは意外に便利)
ぜひ、覚えておいた方が良いテクニックです。
10位 画面の切り替え 「 Alt+Tab 」 (短縮時間 0.9秒)
これはエクセルではなくて、ウインドウズ全般のショートカットです。これも良く使います。
エクセルで作業をしていて、他のソフトの画面に切り替えることがありますよね。メールとか、インターネット、エクスプローラーなど、必要に応じて確認することがあります。
そんな時は、マウスを操作するよりもこの Alt + Tab キーの出番です。
9位 日付の入力 「 Ctrl + ; 」 (短縮時間 1.4秒)
今日の日付をショートカットキーで入力する場合は、「 Ctrl + ; 」です。
作業時間の短縮時間はあまりありませんが、「今日は何日だったけ??」とカレンダーを見ることも良くありますよね?
そんな場合には、もっと作業時間が短縮しているはずです。必須ではありませんが、覚えておくと得するショートカットキーですね。
日付を間違えることも無くなります!
8位 検索 「 Ctrl + F 」 (短縮時間 1.5秒)
検索のショートカットキーは、 Ctrl + F です。 Find(探す)のFと覚えると、覚えやすいです。
エクセルでも、「ある特定の品番の売上を探したい」とかいう場合に良く使います。
インターネットで何か探し物をしている場合にも良く使いますし、ワードやPDFのファイルで、特定の言葉を探したい時にも使えます。
汎用性が高いので、覚えておいた方が良いショートカットです。
7位 英語入力 「 F10 」 (短縮時間 2.0秒)
普通に日本語入力をしていて、途中で品番など、突然英文字を入力する場合がありますよね。
そんなときに、いちいち全角/半角の切り替えをするのは面倒なので、英語の文字が短い場合はショートカットで済ませてしまいます。
F10キーを一回押すと、小文字になって、もう一回押すと大文字になります。もう一回押すと、先頭文字だけが大文字になります。
注意点としては、何か常駐のソフトがあって、そのソフトが F10キーを何かに割り当てている場合、誤作動を起こす可能性があります・・・((+_+)) そこだけは注意しておいてくださいね。
6位 コピーと貼り付け 「 Ctrl + C / Ctrl + V 」 (短縮時間 2.2秒)
ショートカットキーでは、これが一番良く使うんじゃないでしょうか。
Ctrl + C でコピー、Ctrl + V で貼り付けします。 (切り取りの場合は、Ctrl + X)
文字だけじゃなくて、画像や図形なんかもコピーして貼り付けできます。
エクセルだけでなく、WEBやPDFから資料をコピーする場合にも使えます。
作業短縮時間も 2秒以上あり、まさに必須のショートカットキーです。
5位 セルを編集する 「 F2 」 (短縮時間 2.4秒)
入力をしていて、「最後の一文字だけ間違えた」なんていうこともありますよね。
そんなときに便利なのが、この F2 キーです。
わざわざマウスを手に取ることなく、キーボードだけでサッと直せます。これもよく使いますよ。
4位 表の全体を選択 「 Ctrl + A 」 (短縮時間 3.7秒~)
表に罫線を引いたりする場合など、表の全体を選択することがあります。
その時に活躍するのが、このショートカットです。
マウスで操作すると、どうしても行き過ぎたりしてしまって、なかなかピタッと範囲指定が出来ないものですよね。それが、一発で出来てしまいます。
今回は表が小さかったのでこのぐらいの短縮時間でしたが、もっと大きな表になってくると、もっと大きな削減効果がありますよ。
3位 ジャンプ機能 「 Ctrl + G 」 (短縮時間 4.1 秒)
ジャンプ機能をショートカットキーで入力する場合は、「 Ctrl + G 」です。
ジャンプ機能を使う頻度はそんなにありませんが、マウスで操作した場合に、どこにジャンプのボタンがあるのかが分かりにくいのです・・・
なので、ショートカットで覚えておいても良いと思います。
(ジャンプ機能については、動画で紹介しています)
作業時間の削減効果も、4.1秒と大きいですね。
「ジャンプってどこにあったかなぁ・・・」と探す場合は、もっと削減効果が出てきますよ。
2位 デスクトップに戻る 「 Windows + D 」 (短縮時間 4.7秒)
これはエクセルだけじゃなくて、ウインドウズ全体の機能ですが、何か作業をしていて、デスクトップ画面に戻りたいことがたまにありますよね。
デスクトップに、良く使うファイルのショートカットを置いている方は、特によくあるはずです。
そんな時に大活躍するのが、ウインドウズキーです。(ウインドウズキー、初めて出てきましたが^^)
ウインドウズキーとDを同時に押すことで、一瞬でデスクトップに戻ることができます。
特に、たくさんのウインドウを開く習慣のある方には良いテクニックです。
1位 拡大縮小 「Ctrl + マウスホイール」 (短縮時間 6.8秒)
マウスを使っているので、ショートカットじゃないじゃないか、と言われるかもしれませんが(?)、コントロールキーとマウスホイールを組み合わせて、拡大縮小ができます。
これはエクセルだけじゃなくて、ブラウザでインターネットを見たり、画像を拡大縮小するのにも使えます。
直感的に倍率が指定できるのが良い感じなので、覚えておいた方が良いテクニックですよ。
終わりに
その他、Ctrl + N(ファイルの新規作成)、 Ctrl + S(セーブ)、 F4(繰り返し・絶対参照と相対参照の切り替え)なども、それなりに使うショートカットです。さらに興味のある方は、ショートカットの一覧で調べてみてくださいね。
Ctrl + O (Open)で、ファイルを開くショートカットもありますが、もしこの機能を良く使っている方がいらっしゃったら、「ハイパーリンクの本当の使い方」の記事にある、「ファイルを開く」ハイパーリンクの項を参考にしていただければと思います。
関連したファイルは、あらかじめハイパーリンクで関連付けておいた方が便利です。
小さなことからコツコツと。一つ一つの作業時間の短縮は短いですが、パソコンを仕事で日常的に使っている方は、一日数分の短縮になることは間違いありません。
もし知らなかった機能があれば、ぜひ活用してみてくださいね!