こんにちは、エクセル使いこなし隊 隊長の吉井良平です。
リオオリンピックも終わりましたね。
個人的には、卓球の面白さに目覚めたオリンピックでした。(にわかファンですけど!)
選手の皆さんにはお疲れさまでした、興奮をありがとうございました、と心から感謝の言葉を述べたいと思います。
今回は、リオオリンピックの結果を、違った角度から見ていきたいと思います。
各国のメダル数と順位
各種報道の通り、日本は金が12個、銀が8個、銅が21個で、過去最高のメダル数になりました。
国別でみると総合6位になっています。
アメリカがダントツ1位なのは仕方がないとして、イギリスが2位ということで、まだ上位を狙う余地はありそうです。まぁ言うのは簡単で、行うのは大変なんですけどね。
(全体の結果を見たい方は、こちらをクリック:PDFファイルがダウンロードされます)
メダル数と人口
さきほどのデータに、各国の人口を入れてみました。1つのメダルあたりの人口を計算してみます。
日本の人口は1億2657万人で、メダル数が41個ということで、約300万人に1つのメダル数です。
中国はちょっと次元が違いますが、上位10ヶ国の中では人口あたりのメダル数は9位です。
オーストラリアは、82万人に一つということで、日本で言ったら一県に1人は必ずメダリストがいる感じですね。
こうして見ると、人口比率ではアメリカもそんなにメダル数が多くないです。
ともあれ、このデータから見ても、日本のメダル数には伸びしろがあると感じます。
なお、各国の人口は国連のデータを参照しました。
メダルあたり人口が少ない国ランキング!
このデータを並べ替えして、メダルあたりの人口が少ない国のランキングを作ってみました。言い換えると、効率よくメダルを取っている国です。
1位はグレナダで、カリブ海に浮かぶ島国ということです。陸上の400メートルで銀メダルを獲得しました。
2位のバハマもカリブ海の国です。こちらも陸上で、メダルを獲得しています。
4位のジャマイカは陸上短距離で納得だと思いますが、3位ニュージーランドというのが意外です。メダルも18個も獲得しています。
日本ではあまり放映されなかった、ボートとかセーリングとか、水上関係の競技に強いんですね。
アゼルバイジャンは、格闘技が強いようです。お隣のジョージアも、レスリングや柔道で日本選手と対戦してましたよね。
余談ですが、ジョージアってどこの国かと思っていたら、以前はグルジアと言っていたのを、最近はジョージアというんですね~
メダルあたりの人口が30万人以下ということは、日本でいったら一つの市に一人メダリストがいるような感じですね。
知り合いの知り合いレベルでメダリストがいそうです^^
メダルあたりの人口が多い国ランキング
ベストがあれば、ワーストもあるということで一応紹介しておきます。
もちろん、一つもメダルを獲得していない国もあるので、それらの国よりは上位ですよ。
インドに至っては、1つのメダルあたりの人口が6億5千万人・・・
この辺りの国々は、スポーツにあまり関心がないのかもしれませんね。
猫ひろしさんみたいに、帰化したらオリンピックに出場できるかもしれません。
なお、リオデジャネイロオリンピックに出場した国の数は208です。
そのうち、メダルを獲ったのは86カ国。
上位30カ国で、メダル総数の8割となっているので、パレートの法則(20:80の法則)の通りの現象になっています。
経済規模とメダル数の比較
スポーツを究めるにも、お金が必要ですよね。
メダル獲得数が20個以上の国の、メダル数とGDPとの関係を散布図にしてみました。
*GDPの値は、THE WORLD BANKからダウンロードした値を使っています。
縦軸がGDPで、横軸がメダル数です。
アメリカ、中国、日本、イタリアは、きれいに一直線で補助線が引けるので、それなりの相関関係がありそうです。
イギリスとロシアは、集団から離れた位置にあるので、スポーツへのお金の使い方という面で、効率的な使い方をしている可能性があります。
競技分類別メダルランキング
オリンピックで行われた競技を、おおまかに分類して、その分類別にメダルランキングを出してみました。
こうして見ると、体操は日本が圧倒的に強いイメージがありますが、メダル数からしたらそうでもないです。
柔道やレスリングの効果で、日本は格闘技系が一番強い結果になっています。
その他の競技、特にボート、セーリング、カヌー、自転車等は、イギリスが圧倒的な強さでメダルを量産しているので、こういった競技への取り組みも大事ですね。
なお、メダル獲得数が同レベルのドイツ(42)、日本(41)、フランス(42)の競技別のメダル獲得数を比較すると、このような感じになります。(偏差値にしてあります)
なお、元データは下記のものです。インターネットを見ながら、コツコツ入力したものなので、いろいろ分析されたい方は、ぜひ活用してくださいね。
Medal.txt (競技名等、ややいい加減です。さすがに選手名も入れてません。エクセルにコピペできますので、ピボットテーブルなどしてみて下さい。)
最後に
こうしてデータをとってみると、テレビでオリンピックを見ているのとは違う世界が見えてきます。
4年後に向けて、選手及び関係者の皆さん、頑張ってください^^