こんにちは、「仕事を楽に回そう」デスクワークラボの吉井良平です。
今回は、エクセルを使っていく上で「中級から上級への関門」と言っても良い、相対参照と絶対参照の違いについてです。
これからVLOOKUP関数やSUMIF関数などを使いこなしていくためには、参照方法の違いについて理解しておく必要があります。
少し理屈っぽいですが、大事な部分ですので、確実にマスターしておきましょう。
(この記事は、エクセル動画教室の第27回目です。記事の一覧は「無料オンライン動画教室もくじ」から確認できます。)
今回の動画
今回の教材
教材のエクセルファイルをダウンロードして、動画で紹介したワークをしてみてください。
ワークが無事できたら、次のレッスンに進みましょう。
↓ 次のレッスン ↓
相対参照と絶対参照
今回は、エクセル中級編の第13回「相対参照と絶対参照」です。
参照方法を使い分けて、関数をもっと使えるようになりましょう。
今回のレッスンの目的
今回のレッスンの目的は、「絶対参照を利用した計算ができるようになること」です。
絶対参照が使えるようになると、構成比や累計の計算ができるようになります。
また、これからもう少し複雑な関数も使っていきますが、そういった関数も使えるようになります。
参照とは?
これまで「参照」という言葉を説明せずに使っていましたが、一般的なコンピューター用語では「他の場所にあるデータを使うこと」を参照といいます。
これをエクセルに当てはめてみると、「他のセルのデータを使うこと」を参照といいます。
例えば、セルに「=3+5」のような形で数値を直接入力してある場合は、他のセルの値を使っていないので参照ではありません。
「=B5+C5」のような形で、セルの番地を指定して計算している場合は、参照です。
相対参照と絶対参照
参照には、相対参照と絶対参照の2種類があります。
相対参照は、「参照するセルの位置が移動する」参照方法です。
絶対参照は、「参照するセルの位置が移動しない」参照方法です。
これまでのレッスンで使ってきたのは、相対参照です。何も指定しないと、相対参照になります。
絶対参照にするためには、セル番地に$の記号をつけて、絶対参照にします。
「$マークをつけると位置を固定できる」と覚えておいて下さい。
相対参照と絶対参照の使い分け
計算式をコピーする際に、参照するセルの位置が変わって欲しい場合は、相対参照を使います。
対して、参照するセルの位置が変わって欲しくない場合には、絶対参照を使います。
その時々の必要性に応じて、使い分けをしましょう。
ワークの紹介
構成比の計算
構成比を出す場合は、割られる数(各項目の値、分子)はセルの位置が変わったら移動して欲しいので、相対参照で指定します。
割る数(合計、分母)はセルの位置が変わっても移動して欲しくないので、絶対参照で指定します。
累計の計算
累計を出す場合は、合計する範囲の開始行(データの始まり)は動いて欲しくないので、絶対参照で指定します。
合計する範囲の終わりの行は、セルの位置によって動いて欲しいので、相対参照で指定します。
九九の計算
九九を計算する場合は、行のみを固定、列のみを固定、した数でかけ算していく必要があります。
簡単なように思えて、慣れないうちは意外に難しいので、動画を見ながらやってみて下さい。
今後、複雑な計算をしていくためには、相対参照と絶対参照の違いを理解する必要があります。今回でマスターしておいて下さいね。