こんにちは、「仕事を楽に回そう」デスクワークラボの吉井良平です。
今回から、本格的に関数を使っていきます。
関数が使えるようになると、エクセルの使い勝手が格段に向上しますが、関数に苦手意識を持っていらっしゃる方が多いのも事実です。
基本的な考え方さえ分かれば、関数は難しくありません。
実際に関数を使っていく前に、関数の考え方を知っておきましょう。
(この記事は、エクセル動画教室の第24回目です。記事の一覧は「無料オンライン動画教室もくじ」から確認できます。)
今回の動画
今回の教材
教材のエクセルファイルをダウンロードして、動画で紹介したワークをしてみてください。
ワークが無事できたら、次のレッスンに進みましょう。
↓ 次のレッスン ↓
関数の考え方
今回は、エクセル中級編の第10回「関数の考え方」です。
これから関数をいろいろ使っていく前に、関数の考え方を覚えて、苦手意識を無くしておきましょう。
今回のレッスンの目的
今回のレッスンの目的は、「関数の考え方が分かること」です。
関数はとても便利なのですが、苦手意識を持ってらっしゃる方がいます。考え方が分かればそんなに難しくないので、今回はまずは考え方をおさえておきましょう。
関数に使う特別な用語もあります。用語が分からなければ、調べても意味が分からないことがあるので、用語も知っておきましょう。
関数が使えるようになると、もっとエクセルが使えるようになります。
関数とは
関数とは、簡単に言ってしまうと、エクセルに対する命令です。
エクセルには400以上の関数がありますが、実際に使うのは30ぐらいです。
関数という言葉は、実は中学校の数学で習っています。
関数を表す式は、y=fx です。
この式が何を意味しているかというと、「yがxにともなって変わり、xの値を決めると、それに対応してyの値がただ1つに決まるとき、yはxの関数である」ということです。
少し日本語が難しいですが、「xがあって、それにfという関係を与えるとyになる」ということです。
これだとやはり分かりにくいので、実際の例で考えていきましょう。
世の中は関数でできている
世の中には「関数的なこと」がいっぱいあります。
例えば、「リモコンのボタンを押すとテレビが点く」ということがあります。テレビでもエアコンでも何でも良いのですが、リモコンを操作したら電気が点きますよね。
この場合、xがリモコンになります。
「押す」という操作が、fの関数に当たる部分です。
「テレビが点く」という結果がyです。
世の中には、こういったことがたくさんあります。車のキーを回せばエンジンがつきますし、アクセルを踏めば加速します。
こういった「何かに対して、何かの操作をすると、一定の結果が得られる」というのは、関数の関係です。
「xに対してfの関係を与えると、yという結果が得られる」というのが、関数です。
エクセルの関数に当てはめて考えてみる
この考え方を、実際のエクセルの関数にあてはめてみます。
SUM関数は、「範囲に対して」「SUM」すれば、「合計」という結果が得られます。
なお、xにあたる部分のことを「引数(ひきすう)」と言います。
ROUND関数は、四捨五入をする関数ですが、「数値に対して」「ROUND」すれば、「四捨五入」という結果が得られます。
関数の書き方
y=fxが関数の式ですが、このyは入力しません。yはセルに表示される、計算の結果です。
まず最初に、”=”から入力しはじめます。=から入力されたものは、エクセルは計算式と認識します。
次に、関数の名前を入力します。どんな操作、命令をするかです。ここがfの部分になります。
最後に、引数を入力します。この部分は、どんな操作をするのかによって、指定方法が異なってきます。これがxの部分です。
=fx と、yが無い部分を書くというのが、エクセルの関数の書き方です。
ワークの紹介
今回のワークは、y=fxという式を意識しながら、SUM関数とAVERAGE関数を使ってみてください。
今回は以上です。