こんにちは。
デスクワークラボの安藤です。
今回は連載【小さな会社がERP(統合型業務ツール)を自分で作る方法】の第2回目です。
ERPとは
ERPとは、企業の持つ資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を一元化して管理し、有効活用するためのシステムを指します。
詳しくは前回の記事、「【小さな会社がERP(統合型業務ツール)を自分で作る方法】ピジョンクラウドで取引先マスタを作ろう」に書いてありますので、
気になる方は見てください^^
ピジョンクラウドとは
こちらも以前の記事に書いてありますので、割愛させていただきます。
今回作成するもの
今回は②従業員マスタを作成します。
従業員マスタも、ERPシステムの根幹となるマスタテーブルです。
ユーザー権限
初めにユーザー権限について説明します。
ピジョンクラウドにはユーザー権限という機能があります。
従業員マスタは基本的にこの機能を使って入力を進めていきます。
ユーザー権限機能は、ユーザーによってできることを制限する機能です。
種類は、2種類あり「マスター(管理者)」と「ユーザー(一般利用者)」に分かれます。
基本的には、マスターが従業員データの編集・新規登録を行い、
ユーザーが閲覧のみできるといった形になるかと思います。
このようにする理由は、2つあります。
1つ目は、個人情報保護の面です。
従業員マスタには、同じ職場の人の個人情報がたくさん書かれています。
毎日顔を合わせるのに、相手に個人情報が知られてしまうのは嫌ですよね。
そこで、ユーザー権限を使って「ユーザー」は従業員マスタを閲覧できないようにすることで、
個人情報を保護することができます。
2つ目は、データの改ざん防止です。
従業員マスタのデータは主に経理関係で使われることが多いので、
誰でも編集できてしまうと、正しい経理処理ができなくなってしまいます。
例えば、時給などの項目があった場合、
横領目的で勝手に時給を上げてしまった場合、気づかずにそのまま給与を支給してしまう恐れもあります。
そういったことを防ぐためにも、ユーザー権限は大事なのです。
従業員マスタだけでなく、これから作る他のデータテーブルにも
必要があればこの機能を使っていきます。
データ項目
デスクワークラボのピジョンでの従業員マスタは項目が少ないですが、
Freee人事労務を使っていて、そこにデータがあるので最小限になっています。
そして前述の理由により、
ユーザー権限機能で編集できる方を特定の人に絞り入力していきます。
因みに弊社は下記表のようなデータ項目で作っています。
番号 | 項目名 | データ型 | 入力内容 |
1 | 従業員番号 | 自動採番 | 「ID」+登録した西暦(YY)+連番 |
2 | 名前 | 文字列(一行) | 漢字の名前フルネーム |
3 | ふりがな | 文字列(一行) | ひらがなの名前フルネーム |
4 | 属性 | 選択肢(単一選択) | 役員,社員,アルバイト,パートから選択 |
5 | 生年月日 | 日時 | 日付のみ指定 |
6 | 1日の目標金額 | 数値 | 1日に稼ぐ売上の金額 |
7 | 個人携帯電話 | 文字列(一行) | 主に使用する携帯番号 |
8 | 緊急連絡先 | 文字列(一行) | 緊急用の家族の連絡先 |
9 | 連絡先区分 | 選択肢(単一選択) | 自宅,配偶者,父,母,子,兄弟から選択 |
6の「1日の目標金額」については、弊社では生産性実績を管理するため、1日どれくらい売上をあげるか目標を定めています。
どのように活用しているかは、今後の連載の中で紹介しますので、
楽しみにしていてください^^
出来上がりの入力画面はこんな感じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
従業員マスタは少し項目が少なかったので簡単でしたね。
次回は、名刺情報マスタについて解説致します^^