こんにちは、「仕事を楽に回そう」デスクワークラボの吉井良平です。
今回は、関数の第一回目として四捨五入をするROUND関数を取り上げます。
ROUND関数は単に四捨五入をするだけでなく、実務面で応用範囲が広い関数です。
使い方の基本を覚えて、実務にいろいろ応用させていきましょうね。
(この記事は、エクセル動画教室の第25回目です。記事の一覧は「無料オンライン動画教室もくじ」から確認できます。)
今回の動画
今回の教材
教材のエクセルファイルをダウンロードして、動画で紹介したワークをしてみてください。
ワークが無事できたら、次のレッスンに進みましょう。
↓ 次のレッスン ↓
四捨五入・切り上げ・切り捨て
今回は、エクセル中級編の第11回「四捨五入・切り上げ・切り捨て」です。
前回、関数の考え方について学習しましたが、関数講座の第一回目として「ROUND関数」という関数を取り上げます。
ROUND関数を使って、四捨五入ができるようになりましょう。
今回のレッスンの目的
今回のレッスンの目的は、「ROUND関数が使えるようになること」です。
ROUND関数が使えるようになると、四捨五入・切り上げ・切り捨てができるようになります。
一番良く使うのは、消費税の計算です。お金には0.1円単位というのが存在しないので、四捨五入なり切り捨てなりの処理が必要になってきます。
またROUND関数はとても応用範囲が広いため、価格決定や発注などの仕事に使うことができます。ROUND関数を使って、このような仕事を楽にしていきましょう。
ROUND関数の書き方
ROUND関数の書き方は、
=ROUND(数値,桁数)
です。引数(ひきすう)は、数値と桁数の2つあります。
これを日本語に訳すと、「数値を、何桁で、四捨五入する」ということになります。
四捨五入の場合は、「何桁で」という情報が必要になるため、引数が2つあります。
桁数の指定方法は、整数にする場合は桁数0です。桁数を0にすれば、整数になります。
小数点第一位までは1、第二位までは2、というように、小数にする場合は桁数を指定していきます。
反対に10の位で四捨五入する場合は-1、100の位の場合は-2と、桁をあげていく場合は桁数に-の値を指定します。
整数にする場合が0で、そこを起点に桁数を考えていきます。
関連する関数
ROUNDにUPをつけると、ROUNDUP関数という切り上げの関数になります。
ROUNDDOWNをつけると、ROUNDDOWN関数という切り捨ての関数になります。
この2つの関数は、ROUND関数の一種なので、一緒に覚えてしまいましょう。
ただ単に整数にするための場合には、INT関数というのも使います。(この場合は、切り捨てになります)
消費税の計算の場合は、INT関数を使った方が便利な場合があるので、こういう関数もあるということを知っておきましょう。
CEILING関数、FLOOR関数というのもあって、これは「商を切り上げ、切り捨てする」関数です。
ROUNDUPとDOWNを知っておけば同じことができますので、無理に覚える必要はありません。
割り算の結果を切り上げ、切り捨てする仕事がたくさんある場合は、知っておくと良いかもしれない、という程度です。
ワークの紹介
とにかく使ってみて、使い方を覚えていくのが大事だと思いますので、今回はワークの問題を多めにしています。
消費税の計算
消費税の計算は、四捨五入だったり切り捨てだったり、会社によってルールがあると思いますが、その規定に従って消費税の計算をしてみてください。
年代の計算
アンケートの回答で、「○○歳代」ということで回答をまとめていくことがありますが、そういった年齢のとりまとめにもROUND関数は使えます。(この場合は、ROUNDDOWN関数)
価格の計算
仕入れ値に○○%オンして売価を決める、定価から○○%下げてバーゲン価格を決める、ということも良く行われています。
そのような場合にも、ROUND関数が使えます。
発注の計算
発注をする場合に、発注単位がある商品もよくあります。必要数を発注単位にまとめる場合にもROUND関数(この場合はROUNDUP関数)が使えます。
このように、ROUND関数はいろんな業務に応用可能なため、ぜひ使い方をマスターしていってくださいね。